歯磨き粉のコマーシャルにより、歯の着色汚れのことをステインと呼ぶことはよく知られるようになりました。ステインは、歯の表面についてしまった着色のことを言いますが、なぜステインがついてしまうのかというと、歯の表面は一見、つるんとしているように見えて、実は細かいデコボコがあるからです。このデコボコに、濃い色の食べ物や飲み物を習慣的に摂っていると、いつしか色がついてしまうというわけです。着色しやすい飲食物としては、赤ワインやコーヒー、紅茶などの飲み物から、カレーのような色の濃い食べ物などが該当します。食べ物の場合、毎日同じ物を食べる人は少ないと思われますが、飲み物に関していえば、ワインなら毎日晩酌で、コーヒーや紅茶にいたっては、毎食後に飲んでいるという人も多いと思われます。そうした飲食習慣を持つ人は、歯の表面にステインが付着し、だんだんと茶色く変色してきます。このステインが気になるときは、歯医者に行くのがおススメです。
歯医者に行くと、通常の歯磨きでは取り除くことができないステインを、威力のあるジェットスプレー洗浄機で取り除いてくれます。汚れを落とす専用のパウダーがあるのですが、このパウダーの粒子が非常に細かいため、歯の表面のデコボコについたステインでも、粒子の細かさを生かしてどんどん取り除いていってくれるのです。どんな汚れもそうですが、放置しておいて汚れが積み重なっていくと、表面は取れても、下に行くほど頑固にしみついてしまうことになります。そうならないためには、定期的にステイン除去で歯医者を訪れるのがいいでしょう。歯の表面の着色汚れを取って欲しいと言って予約を入れれば、どこの歯医者でも対応してくれます。
また、半年に一回といった具合に、自分なりに歯医者に行くスパンを決めておくと、その時に一緒に虫歯ができていないかを診てもらうこともできます。虫歯はなくても、ステインと一緒に歯石を取り除いてもらっておけば、歯周病予防にもなり、一石二鳥です。せっかく歯医者に行くのに予約を入れるのですから、ステインを取る時には一緒に歯石も取ってもらい、さらには歯の状態も診てもらっておくくらいのことをしておくと、歯をかなり良好に保つことができます。ステイン汚れができてしまう、習慣的飲食物を摂ることそのものを見直す気がないのであれば、歯医者に行って定期的にきれいにしてもらうことで、よりいっそうワインやコーヒーがおいしく飲めるのではないかと思われます。